溺愛ラバーズ
新名部長に注意された女性社員は、恥ずかしいからか怒りからか顔を真っ赤にしていて、周りの社員はクスクスと笑っている。





俺もエレベーターを降りて、自分の課に足を進める。




「おはようございます。


「課長、おはようございます。」


「おはよう。」





自分の席に着くまでおはようと言う言葉を連発。





これは、毎日の日課。





「課長、今日の書類です。」


「ああ、ありがとう。」





受け取った書類に目を通す。





「中川!今日の会議の書類は?」


「はい!すいません!」





デスクの上の書類を掻き集め、小走りで持ってくる。




「どうぞ。」


「ありがとう。」





今日ある会議の書類を受け取り、俺もパソコンに目を向ける。





10時からの会議に出て、企画の話し合いをする。





毎度思う事だが、スムーズにいかない。





会議が終わったのは12時過ぎだった。





座ってばかりだったから肩は凝ったし、ケツが痛い。




「高杉くんちょっと。」





今だイスに座ってる社長に呼ばれ駆け寄る。





何の用か大体想像出来る。
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