溺愛ラバーズ
特別な意味はないが、結婚するなら大人しそうな子がいい。
そう――――――あの子に似た……。
「あの〜高杉課長?」
ゆっくりとした声が聞こえ、隣を見ると女性社員が弁当と俺の顔を交互に見ていた。
「なんだ?」
「お弁当…自分で作ったんですか!?凄いですね!」
女性社員を釘付けにしている弁当。
ご飯を詰めてふりかけだとか梅干しじゃなくて、海苔の巻いてあるおにぎり。
レタスが引いてあり、その上に小さなハンバーグ。
タコの形をしたウィンナーに綺麗に巻かれた玉子焼き。
真っ赤なプチトマトもウサギ形に切られたリンゴも入ってる。
こんな手の込んだもの自分で作れる訳がない。
「彼女だよな。」
俺が言う前に三井さんが答えてしまった。
「そうなんですか……。」
そう呟いて、女性社員は離れて行った。
わざわざ弁当の事を言いに来たのか?
「高杉くんモテるね〜。」
「まりあちゃんが嫉妬しますよ?」
モテるって……三十路前の男がモテるわけがない。
そう――――――あの子に似た……。
「あの〜高杉課長?」
ゆっくりとした声が聞こえ、隣を見ると女性社員が弁当と俺の顔を交互に見ていた。
「なんだ?」
「お弁当…自分で作ったんですか!?凄いですね!」
女性社員を釘付けにしている弁当。
ご飯を詰めてふりかけだとか梅干しじゃなくて、海苔の巻いてあるおにぎり。
レタスが引いてあり、その上に小さなハンバーグ。
タコの形をしたウィンナーに綺麗に巻かれた玉子焼き。
真っ赤なプチトマトもウサギ形に切られたリンゴも入ってる。
こんな手の込んだもの自分で作れる訳がない。
「彼女だよな。」
俺が言う前に三井さんが答えてしまった。
「そうなんですか……。」
そう呟いて、女性社員は離れて行った。
わざわざ弁当の事を言いに来たのか?
「高杉くんモテるね〜。」
「まりあちゃんが嫉妬しますよ?」
モテるって……三十路前の男がモテるわけがない。