溺愛ラバーズ

昨日、ひなのちゃんがお父さんに反対した時、なんで気づかなかったの…。





「私は行かないから、ひなのちゃんが行って来て?お父さんには私が言うわね。」


「は?」


「まりあ?どういう事なの?」





私……わかっちゃったの。




「高杉さんって人はひなのちゃんの想い人か恋人なのよ…。それを知らなかったお父さんが高杉さんと私を結婚させようとしたんじゃないかな?」


「……そうなの。」


「うん。昨日からひなのちゃんが私がお見合いする事反対してるの。高杉さんを悪く言ったのも、私に諦めてもらう為にワザと言ったんだと思うの。」





じゃなきゃ、あんなに酷い事言うはずないもの。





「ひなのちゃん…気づかなくてごめんね。」





もう一度謝り、顔を覗くと固まっていた。





もしかして…高杉さんとの関係は秘密だったの?





知られちゃいけない事だったのかな?





「あはははは!あ〜腹痛い…。」





ありさちゃんが涙を拭いながら笑ってる。





「まりあが勘違いするから、ひなの固まってるじゃん。まぁ、それが面白いんだけど。」





勘違い?