溺愛ラバーズ
あら〜……どうしよう。





「ひなのちゃん、ひなのちゃん。」





ちょっと不機嫌なひなのちゃんをおいでおいでと手を上下させる。





不思議がりながら、ゆっくりと近寄って来たひなのちゃんにギューとしがみ着いた。





「ふふっ、ひなのちゃん可愛い!」





ひなのちゃんが可愛いの小さい頃からだけど、こういうひなのちゃんはいつもと違って可愛い。





まぁ、どんなひなのちゃんでも可愛いんだけどね。





「ひなのちゃんありがとう。私、すっごく嬉しいわ。お見合いしても、結婚しても、ひなのちゃんは私の可愛い妹には変わりないのよ?名字は変わっちゃうけどね。」


「お姉様……。」


「私達は姉妹なんだから、いつでも会えるわよ。」


「お姉様…高杉の事悪く言ってごめんなさい。」





はぁぁ〜!!!やだ……可愛過ぎるわ!





自分が悪いと思ったらちゃんと謝るし、嫌な事はキッパリ言うし、お礼も気持ちもハッキリ言う素直なひなのちゃんが好き。





「も〜!可愛いから許しちゃう〜!」





2人で仲良く抱きしめ合ってると、かれんちゃんが私もーと言って抱き付いてきた。



< 38 / 213 >

この作品をシェア

pagetop