溺愛ラバーズ
「まりあが君を気に入ってたよ。」


「恐れ入ります。私には勿体無いぐらいのお嬢さんでした。」


「わははは。そう言ってもらえるとありがたいね。ところで、昨日の話は聞いたよ。一週間後に同棲する事は構わないかね?」


「はい。」


「結婚する時期は2人に任せるよ。時期までは口出しするつもりはないから。」


「はい。」


「じゃあ、娘を頼むよ。」


「こちらこそよろしくお願い致します。では、失礼します。」





社長に一礼し、扉へとむかう。





扉を開けるとさっきの社長秘書、三井さんが待機していた。





「お疲れさま。」


「お疲れさまです。」


「仕事人間の高杉くんも結婚するんだな〜。」





ははっと笑う三井さん。





「まりあちゃんはいい子だぞ。」


「知ってるんですか?」


「ああ、奥さんの妹だしな。」





三井さんの奥さんはまりあさんの姉か。





社内で噂は聞いた事はあったけど、誰かは知らなかった。





「俺は恋愛結婚だからな?」





表情で読み取ったのかそう言ってきた。





「噂で聞いた事はあります。若い奥さんだとか。」


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