幸せな結末
スポーツドリンク1杯飲んだだけで、腹がふくれる訳ないよな。

真っ白な天井を見つめながら、俺は息を吐いた。


チャイムの音が聞こえた。

いつの間にか、俺は眠っていたらしい。

俺はベッドから出ると、両手を上にあげて伸びをした。

寝たばかりと言うこともあり、躰はまだダルい。

けど、頭痛と関節の痛みはもうすっかりなくなっていた。

俺は玄関に行くと、ドアを開けた。

「一也さん」

スーパーの袋を片手に持った美羽ちゃんがいた。

「起きてて大丈夫?」

心配そうに聞いてきた美羽ちゃんに、
「うん、今朝よりかは」

俺は答えた。

美羽ちゃんはホッとした顔を見せた。

「じゃあ、お邪魔します」

美羽ちゃんはそう言うと、玄関に足を踏み入れた。
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