幸せな結末
でも…私、ときめいてる?

たった数時間で恋に落ちる私は、単なるバカなのだろうか?

意外と惚れっぽいんだなと思っても、これが現実だ。

私は、若宮さんを好きになったみたいだ。

その時、携帯電話の着信音が聞こえた。

「ごめん」

若宮さんは携帯電話を出すと、耳に当てた。

「もしもし…あ、課長ですか。

携帯電話は見つかりました。

…今すぐ戻れ?

はい、わかりました」

ピッと携帯電話を切ると、若宮さんは席を立った。

「ごめん、今から戻らなきゃ」

若宮さんは苦笑した。
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