幸せな結末
「美羽ちゃん、結構上手だったよ?」

そう言って、俺は美羽ちゃんに視線を向けた。

「ヘタクソだったかも知れないけどね」

恥ずかしそうに顔を赤らめた美羽ちゃんに、
「意外とイケてたよ」

俺は頭をなでながら言った。

美羽ちゃんは、ますます顔を紅くさせた。

「んじゃ、帰ろうかな」

主任が理彩さんの腰に手を回した。

「恭吾!」

理彩さんが顔を真っ赤にさせる。

「んー?」

主任は気づいてないと言うように返事すると、理彩さんと一緒にこの場を去った。

「じゃ、俺たちも失礼する」

堺ちゃんと手を繋ぐと、課長もこの場から去って行った。
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