幸せな結末
悪態を持たないって言う方が間違ってる。

「参加するんじゃなかったな…」

呟いた後、私はグラスの中のワインを一気に飲み干した。

こんなことになるくらいならば、1人で寂しくテレビを見ながらケーキを食べていた方がずっとよかった。

1人ぼっちはさっさと帰ろうかと思い、席を立とうとした時だった。

「あれ、1人?」

邪魔者がやってきた。

もはや、白髪じゃないかと言うくらいの金髪の頭をした男が隣に座った。

と言うか、誰だったかしら?

名前を忘れたので、バカ男と呼ぶことにしよう。

名無しのゴンベイよりかはまだマシな方だと思う。

私は悪態丸出しの態度で、バカ男に視線を向けた。
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