幸せな結末
「何飲んでんの?」

バカ男が聞いてきた。

何を飲んでるの…って、見ればわかるでしょ。

心の中で呟いた後、私は大げさにため息をついた。

「何か不機嫌だね」

わかっているんだったらどこかへ行きなさいよ、このバカ男。

「別に」

毒づくように、私は言った。

どこかへ行けと心の中で何度も呟いていたら、
「あのさ、俺たちだけで抜けね?」

バカ男が言った。

「はあ?」

私は聞き返した。

何を言っているんだ、この男は。

知能はもはやサル以下じゃないだろうか?

「帰る」

私はカバンとコートをつかむと、席を立った。
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