幸せな結末
「へえ、若宮さんも世間話するんですね」

堺ちゃんが言った。

いや、本当はしていないけど。

「社会人としての、基本だからね」

俺は笑いながら言った。

「おはよう」

第3者の声が登場した…って、課長!

どす黒いオーラが見えるのは、俺がまだ寝ぼけていると言うことにしたい。

チーンと、タイミングよくエレベーターがつく。

いや、むしろタイミングが悪い!

「すみません…。

俺、階段で行きます…」

2人にそう言った後、俺は逃げるようにその場を去った。
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