幸せな結末
あのブラックオーラは何とかならないものだろうか?

俺は午後の仕事にとりかかっていた。

携帯電話で時間を確認すると、14時と表示されていた。

美羽ちゃん、出勤してきたかな。

俺は適当に仕事を切りあげると、オフィスを後にした。

って、やかましさんにどこ行くかくらい聞いておけばよかったな。

でも聞いたら怪しいかな?

そう思ってため息をついた時、
「若宮さん?」

聞き覚えのある声に振り返ると、
「美羽ちゃん」

彼女がいた。

「どうしたの?」

そう聞いた俺に、
「山梨さんが若宮さんって人が私に用事だって聞いたから」

美羽ちゃんが答えた。

やかましのババア、しゃべりやがったか。

いや、やましいことではないけど。
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