幸せな結末

気分は社内恋愛

その日から、俺と美羽ちゃんはメールをするようになった。

大学のこととか会社のこととか、くだらない内容ばかりだったけど彼女とのメールは楽しかった。


水曜日の午後。

パソコンとにらめっこをしていたら、ポケットの中の携帯電話が鳴った。

課長の目を盗むと、俺は携帯電話を取り出して確認した。

『美羽です

いつものところで待ってます(*^^*)』

控えめに、少しだけ顔文字を使った彼女らしいメールに俺は笑った。

俺は携帯電話をしまうと、そそくさとオフィスを後にした。

「山梨さんは“やかましさん”って呼ばれてるんですか?」

紅茶を片手に、美羽ちゃんが言った。

「口うるさい人だから、社員の誰かが“やかましさん”って言い出したんだ」

俺は言った。
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