幸せな結末
美羽ちゃんのメールがきたから行きたいところだけど、課長の視線が恐ろしくて仕方がない…。

かすかにブラックオーラが見えるのは、俺の目がおかしくなったからだと信じたい。

もう眼鏡を変えた方がいいのかな…?

そう思っていたら、
「若宮」

主任に呼ばれた。

何だろう?

そう思いながら、俺は主任のデスクに足を向かわせた。

「何でしょうか?」

一瞬、眼鏡の奥がニヤリと笑った。

な、何だ?

「この書類…」

主任は俺の前に書類を差し出した。

「ちょっと届けてくれないか?」

「えっ…あ、はい」

俺は書類を受け取った。

主任はまた眼鏡の奥でニタリと笑うと、俺に向かって手を振った。
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