幸せな結末
何だかよくわからないが、とりあえず抜けることができた。

しかし、この書類をどこに届けるって言うんだ?

そう思いながら、俺は書類を見た。

「って!」

あの主任は一体何がしたいんだ!?

俺が持たされたのは書類…ではなく、ただの紙だった。

『上手く休憩してこいよ』

紙には主任の字でそう書かれていた。

結局何だ、あの主任は。

だからニヤニヤしながら手を振ってたのか…!

騙されたような、そうでもないような…何だかよくわからない感情が、俺の胸の中を回った。

全く、あの人は今年でいくつなんだ!?

そう思っていた時、
「ヤダ、そうなの?」

美羽ちゃんの声が聞こえた。
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