幸せな結末
最悪だ…。

最悪過ぎるわ…!

その言葉を私はお経のように頭の中でブツブツと呟いた。

「帰ったかと思ったし」

バカ男が言った。

お前が帰れ!

私は悪態丸出しの態度をとることにした。

「何してんの?

もしかして、俺を待ってたとか?」

そんなことがある訳ないでしょうが、このドアホ!

心の中で毒づいた私に気づいていないと言うように、
「じゃあさ、2人でどっか行こうよ」

バカ男が私の腕に手を伸ばそうとした時だった。

「何してるの?」

第3者の声に驚いて、視線を向けた。

…あなた、誰ですか?
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