幸せな結末
後にしろ何にしろって…何故あなたがそれを言うのか、わからない。

一応、今日は私と一也さんのデートだよね?

「じゃあ、行くぞ」

そう言ったのは、堺さんの彼氏の淳平さんだった。

何でこうなっちゃったんだろう?

ダブルデート…いや、これはトリプルデートである。

「ごめんね、美羽ちゃん。

せっかくのデートだったのに」

申し訳なさそうに、一也さんが言った。

「ううん、気にしなくていいから」

私は首を振って、笑いながら答えた。
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