幸せな結末
「そうだね、もう夏か…」

最後の部分は呟くように、美羽ちゃんが言った。

「何か、予定はあるの?」

そう聞いた俺に、
「ううん、今のところは全く」

美羽ちゃんが首を横に振って答えた。

「そう」

「一也さんも、何か予定があるの?」

「全然。

まあ、ほとんど休みはないって感じだけどね」

「仕事があるもんね」

そんなことを話しあっていたら、オムライスが運ばれてきた。

フワフワのたまごに濃厚なデミグラスソースが美味しそうな、店自慢のオムライスだ。

「いただきまーす」

スプーンを手にとると、美羽ちゃんは食べ始めた。

「美味しい」

そう呟くと、美羽ちゃんはオムライスを食べた。
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