[アメ]とムチ★
切なそうな顔した三浦が、窓から差し込む光で光って見えた。
綺麗過ぎて目をそむけた。
きっと目が合ってたら、またあたしは固まってたんだろうな。
「・・・さっきはごめん。無理して笑わなくていーから。」
全部話したたらか、あんまり悲しくなかった。
「大丈夫。話聞いてくれてありがとねっ♪」
あたしがそういうと、三浦は笑って頭をぐしゃぐしゃした。
「ちょっと!セット崩れるじゃん!!」
「ははっ」
相変わらず外は快晴のようで、窓からは、やっぱり光がさしこんでいた。
春だなあ・・・。
窓を見つめているあたしに三浦は気づいた。
「外出よ。」
三浦と一緒に屋上に出てみると、やっぱり快晴で、春の匂いがする風が吹いていた。
フェンスのところに寄りかかって空を見上げた。
おなかすいた。今1時間目なのに。
でも、眠い。
「ふぁ・・・眠い。寝る。」
あくびも出てきた。