妄想な彼女

意味不明な彼女




「はぁっ!?なんだよそれ~ウケる!!」


そう言って俺の目の前で腹を抱えて爆笑しているのは、友人A……じゃなくて南晴紀(ミナミハルキ)


俺とは小学校からの腐れ縁


そんで俺の次くらいにモテる…………らしい(本人談)



「しっかし、あの円城姫がお前を呼び出すとはなぁ…」


え、円城姫?


「なんじゃそりゃ。」


「円城姫ってのはあだ名!容姿端麗・成績優秀~
おまけに大和撫子!
髪は黒髪のサラサラロングのストレート!
どっからどうみても姫だろっ!?」


ひ、姫……ねぇ。


確かに見た目は美女だし可愛いし…



……………で、でもな?


「やっぱ姫もお前みたいなのがタイプなのかと思って、昨夜は涙で枕を濡らしたが…」
「嘘をつくな。嘘を。」


なんだよ。涙で枕を濡らしたって………恋する乙女かっっ!!




「ただの部活の勧誘かっ!そうか!そうか!」


「…お前。やけに嬉しそうだな…」


「お前はこれから2年間、部活詰めの生活を送るのか…ぷぷぷ…」


意地悪そうな顔をして俺を見る晴紀に、俺は殺意を覚えてしまった





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