妄想な彼女

彼女の熱意



―次の日



今日こそ本当に本番だよな?

グイっ

痛てててて…っ



こうやって何度も朝から頬をつねってるし


うん。マジで本番だ。


「おはようございますー…棗サ、ン…」


ん?


くるっと振り返ると幽霊のように突っ立っている円城


「うわぁっっ!だ、だ…だから、なんでお前は急に出てくるんだよっ!」


「…すみませっ…ゴホッゴホッ」


…あれ?



「お前、顔赤くない?」




< 113 / 326 >

この作品をシェア

pagetop