妄想な彼女



「はぁ…だから言ったんだよ」


腕を組んでため息をつきながら呟いたのは観月だった


「観月…」

「み、ミツ…兄…
大丈、夫だか…ら…」


必死に訴えかける円城の顔を見た観月は呆れ顔…


「ふぅ…」

やれやれ、といった感じで腰に手を当てくるっと振り返った


は?ちょ…


「ちょっと待てよ!!」

観月に向かって叫ぶと、キョトンとした顔でこちらを見る


「いいのかよ?」

「なにが?」





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