妄想な彼女


「それでは!次の学校の方、用意してくださいっ」



最終チェックが終わり、それぞれの衣装を着てステージの袖で待機する



「…おい、河辺。円城呼ばなくていいのか?」


「それなら来てますよ。」


…え?


河辺が指さした方向を見ると、凛とした表情で立っている円城がいた


さっきはフラフラしていたのに、今の姿からはそんなこと全く感じられない



円城はすぅーっと息を吸って目を瞑る


あ。モードに入った



そして目を開ける






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