妄想な彼女

正夢…?



――審査員席


そこにはさっきの浅生徹が座っていた


「やっぱり…高校生だな。」


「だめ…ですか?」

隣に座っていた50代の男性がおずおずと聞いた


「んいや。そういう訳じゃない―初々しくていいよ。でも…」


「でも…?」


「―彼女見たいな子はいないか。やっぱり…」


「“彼女”…?」

男性は首を傾げた



「いたら面白かったのに」

「……?」


男性はさらに首をかしげて浅生を見た




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