妄想な彼女


“そんなんどうでもいい”

“どうなろうと俺には関係ない”



ついこの間まで俺はこう思っていたのかもしれない


なんで、今の俺はそう思っていないのか自分でも分からない



――コイツが変えてくれたのかな?


自分の腕のなかで息を荒くつらそうな円城を見た




―――悪いな。円城…
俺、これしか考えられないから


円城の頬に手を添えながら「悪い」と呟く




……そして





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