妄想な彼女


いやいや。絶対間違いじゃないから

ここに俺の名前書いてるし…


「この手紙、今朝靴箱に入ってたんですけど~」


円城は思い出すように喋り始めた


「…うん。きっと誰かが間違えてあたしの靴箱に入れたんですよね~きっと」

スゲー自信満々に言う円城を見て、逆にこっちが間違えてるのではと不安になってくる




「なんでそう思うんだよ」


「だって、この…『“つねりく”くんから離れろ』…って書いてますけど…“つねりく”さんなんて知りませんもん!」



つねりく…?

ま、まさか…『常陸』のことか?


いや、ぜってーそうだ。




「お…」


「え?」





< 163 / 326 >

この作品をシェア

pagetop