妄想な彼女
いやいや。絶対間違いじゃないから
ここに俺の名前書いてるし…
「この手紙、今朝靴箱に入ってたんですけど~」
円城は思い出すように喋り始めた
「…うん。きっと誰かが間違えてあたしの靴箱に入れたんですよね~きっと」
スゲー自信満々に言う円城を見て、逆にこっちが間違えてるのではと不安になってくる
「なんでそう思うんだよ」
「だって、この…『“つねりく”くんから離れろ』…って書いてますけど…“つねりく”さんなんて知りませんもん!」
つねりく…?
ま、まさか…『常陸』のことか?
いや、ぜってーそうだ。
「お…」
「え?」