妄想な彼女

「お前はアホかぁぁあ～～～～～～～～っっ！！！」



―バシッ


「痛゛…！！」



思わず殴ってしまった…もちろん本気じゃないけど


「痛いですよっ。なにするんですか～？」


「なにするんですか。じゃねぇよっ！
お前はいつになったら“常陸”という漢字を読めるようになるんだっっ！」


ムギュ

「ひっ！ひはひへふぅ～！」


ほっぺをつまみ引っ張ると円城はバタバタと暴れ始める


「何回言ってると思うんだよっ…
これ(常陸)は“じょうりく”でも“つねりく”でもねぇっ！
“ひたち”って読むんだよっっ！」


「へぇぇっ！？―プハッ」


円城は俺の手首を握りほっぺから離す


「じ、じゃあ…
これはあたし宛てってことですか？」



気づくの遅ぇよ…