妄想な彼女


「沖田総司は天才剣士なんですよ!
あ゛ぁ~それを『ただの侍だろ。まぁ、多少剣術はあったかもしんねーけど』なんて言うなんてぇぇ!
これは沖田に対する侮辱であり新撰組に対する侮辱であり、アタシに対する侮辱であるのでーす!!」


びしぃっ!と俺を指さし叫ぶ美緒に、部室は騒然とした


うん。コイツちょっと大げさ過ぎるよな…うんうん。


「常陸先輩っ…沖田を侮辱したんですか!?」
「常陸!新撰組は男の憧れだ!それを侮辱するなんて!」
「美緒ちゃんが一生懸命考えた脚本に文句言うなんて…しんっじらんないっ!!」


河辺→観月→アカリの順に口々にブーブー言ってくる



え、えぇぇ!?

「悪いの俺なワケっ!?」



「「当たり前!!!」」


部員全員の声が見事に被った瞬間だった





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