妄想な彼女



晴紀も初めて会った美緒をじぃっと見てる



端から見るとまるで見つめあってるみたいだ


なんかムカつく。




「おい美緒…「もしかして、棗サンのお友達ですかっ?」


…は?

なんでお前がそれを訊く必要がある?


「そうです!親友です~♪いやぁ、いつも“親友”の棗がお世話になっております!」


晴紀はそう叫ぶとビシィッと敬礼をした



…何故に敬礼?かは今は触れないでおこう


「いやいや。コチラこそ!」


美緒と晴紀は熱い握手をする


お前達は俺の親かっ!?

ってか寧ろ俺はコイツらに世話になるどころか“世話してる”方だと思うんですけど…



俺のそんな心境に気付くはずもなく、2人は何故か盛り上がり始めた




< 267 / 326 >

この作品をシェア

pagetop