妄想な彼女



「いやぁ~心配してたんですよ。棗サンって熱心でいつも部活をサボらずに来てくれるんです。
でも、もしかしたら友達いないんじゃないかと思っていたんです。」


………



…………



いやいやいやいや…


お前に友人の有無を心配される筋合いはねぇよ。



「そんなことを心配されていたなんて…姫っ…いやいや円城さんはお優しい方なんですね。大丈夫ですよ!僕と彼は小さい頃からの腐れ縁でしてねぇ~
確かに、僕以外に友人はいないらしいですが…なんででしょうね~良い奴なのに…」

「えっ、そうなんですか。やっぱり…友人少ないんですね…良い人なのにぃ」


……………っっっ!!!


「ちょっと待てぇぇぇぇぇ!!!!」



あぁもう怒りの限界来たよ

俺が叫ぶと2人は同時に体をビクンッとさせた



「ツッコミどころが多々あるなぁ!!!

①なんで晴紀は敬語なんだよ!仮にも美緒より先輩だろうがっ!
②ってか俺に友人少ないなんてお前が知るわけないだろ!ちゃんといるっつーの!
③おまけに友人少ないって決めつけて勝手に同情してんじゃねーよ!
④美緒もだ!コイツの話をホイホイ鵜呑みにすんなアホ!
⑤ってかなんで意気投合してんだよっっ!!!」



はぁっ…はぁっ…


パチパチパチパチ


俺が息を切らしていると拍手が聞こえて顔を上げると2人が興奮した様子で手を叩いている



………?


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