妄想な彼女



”哀れ”…?

『俺が哀れだと?』

『女がいると弱くなると思っているのはそれだけの女に出会えてないからだ…』


キッと睨むと目にも見えぬ素早さで斬りかかる

シュッ…


しかし相手はそれも避ける


『やっぱり弱いじゃないか。口だけだな…』

『違う。守ってやりたい一緒にいたい女がいるからこそ、強くなれる無限の可能性が出てくるんだ…』



『…………ッッッッ!!』



ザシュッッッッ!!!




『う゛!!』





バタン!!






そして決着がついた


勝ったのは近藤ではなかった





『ほら…弱くなったじゃねぇか。』


相手はそう言い残し去っていく















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