妄想な彼女
―――そして果たし状のくだりはどこへやら…
いたって普通に3年生を送る会は行われた
先輩A「もう、本当にびっくりしたんだからから~」
「果たし状のことですよね。」
先輩B「そうそう、まぁ確かに美緒ちゃんのやりそうなことだけど」
さすが。分かっていらっしゃる…
「棗サン!棗サン!」
ツンツンと肘でつつかれる
「あ?何だよ…」
「絵!絵ですよ」
「絵?」
「はい!」
うわ~目がめっちゃきらきらしてる~…
こうなったらもう何を言っても聞かないだろう
まだ、始まったばっかりだし。後でいいんじゃねぇのか?ッていうのは一応言わないでおいた
「……分かったよ」
俺は紙袋から5枚の絵を取り出した