妄想な彼女


「ってな感じです…はい。すみません。
人に言っておきながら自分も下手くそでして…」

今にも土下座をしそうな勢いで円城は何度も頭を下げる


「はぁ…?」


俺は思わず叫んでしまった

「どこが?」
「えっ?」


「お前、上手いじゃん。」

「えぇ!?」


素直に出た感想だった


円城は顔を真っ赤にしてあたふたしている


「俺も頑張るから。お前の足を引っ張らないように」


ポンと円城の頭に手を置き呟く


「足引っ張るなんてありえないですっ…!
で、でも!よろしくお願いしますっ…
あたしも精一杯頑張りますっ!」


…っっ////


やべぇ…か、かわいいん…ですけど?




< 86 / 326 >

この作品をシェア

pagetop