妄想な彼女

俺の初舞台




―3週間後


いよいよこの日がやって来た…


毎日が嵐のように過ぎ去っていき、大道具もやっていた俺はしっちゃかめっちゃか…


超!大変!…って感じだった


「棗サン!いよいよデス!」

ガッツポーズをした円城が話かけてくる


「あぁ…」

「棗サン緊張しないんデスか?」


ば、ばかやろぉ!


「め、っちゃっく、っちゃ!
緊張してんだよっ!少しは察しろ!」


「あはは~やっぱり?棗サンも人間なんですね!」


……はい?


円城は輝く笑顔を俺に向け歩き出す


俺は固まってしまった…




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