黒の三日月
でもこんなにあっさりと解決もさせちゃって良かったものだろうか?

ま、良いか。それにヒイラギの言葉ってそんなに人を納得させる物かと言ったら、違うと思うしね。

解決してからすぐにホームルームは始まり、それもすぐに終わった。

帰り仕度を周りがし始め、私も同じように帰り仕度をした。

その時に何時間ぶりかに携帯を覗いてみた。

新着メールが1件とそこには表示されている。誰かと思えばそれはお母さんからであった。


『タイトル:お疲れさま

本文:楽しませてくれてありがとう。
素敵なお芝居でした。
玲もきっと楽しんでいたよ。
今日は紗千の大好きなカレーを作って待っていますね』


思わずそのメールに笑みが零れた。お母さんの作るカレーは美味しいからとても楽しみだ。
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