黒の三日月
時が経つにつれてヒイラギの死もなんとか受け入れられるようになった。

そして気付けばもう2学期の終業式。長いようであっという間だった。

晴れた寒空の下また何時ものメンバーで喫茶店へと行く。

通知表とかを見せあいっこをするそうだ。……恥ずかしい。何の罰ゲームだろう。

テーブル席に座って、何時ものケーキを注文して。

来るまでの間は通知表を見せ合ったりしてわいわいと楽しんでいた。

倉山とサトルの成績が意外にも良くてビックリしちゃった。さすが双子と言うべきか。


「お待たせしました」


タイミング良く来た注文したケーキ。待ってましたと言わんばかりに受け取ろうとした時、

私はそのウェイターさんの顔を2度見してしまう事となる。

きっと優衣もそうしたに違いない。だって、だって……!
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