黒の三日月
「お兄ちゃん喜んでくれるかな」

「……きっと」


花嫁だと決まる前、初めてヒイラギを見たあの日。あの時何故見えたかは分からない。

でも今思えばそれはこうなる事を予測した神様が作った切欠だった……

何て言ったら都合が良すぎるか。








黒の三日月を持つ憎かった貴方。貴方にその命刈られる日まで、私は……。
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