黒の三日月
「夜見君、だね」
「…………」
「隠さなくて良いよ? だって4年前ぶりの再会って感じはしないの。
……やっぱりあの時の男の子は君だったんだ?」
夜見君と思わしき彼はただ黙ったまま。その沈黙が肯定の意味なのだと思う。
図星だと黙り込んでしまう事もあるから。
私はそう捉え、彼に1番聞きたかった事を聞く。
「これなら単刀直入に聞く事が出来る。
教えて、貴方はどうしてお兄ちゃんを……岩代玲の命を奪ったのかを!」
それでも男の子は黙ったまま。その沈黙の時間は僅かだというのに、
私には何分にも感じてしまう。なかなか答えない彼にイラついて、思わず私は怒鳴った。
「黙っていないで何か言いなさいよ!」
と。
「…………」
「隠さなくて良いよ? だって4年前ぶりの再会って感じはしないの。
……やっぱりあの時の男の子は君だったんだ?」
夜見君と思わしき彼はただ黙ったまま。その沈黙が肯定の意味なのだと思う。
図星だと黙り込んでしまう事もあるから。
私はそう捉え、彼に1番聞きたかった事を聞く。
「これなら単刀直入に聞く事が出来る。
教えて、貴方はどうしてお兄ちゃんを……岩代玲の命を奪ったのかを!」
それでも男の子は黙ったまま。その沈黙の時間は僅かだというのに、
私には何分にも感じてしまう。なかなか答えない彼にイラついて、思わず私は怒鳴った。
「黙っていないで何か言いなさいよ!」
と。