全てがキミだった
一章
「向日葵(ヒマワリ)ー!」
とでかい声であたしのことを呼ぶお母さん。
「なにー?」
と渋々返事をする。
「あんたいつまでちゃんと働かないでフリーターでいるつもりなの?」
とお母さんは私に聞いてくる。
「うん…ごめんね。ちゃんと仕事みつける。」
「わかってるならいいのよ。」
お母さんはいつでも優しい。
「うん。」
とだけ言って私は自分の部屋に戻った。