全てがキミだった




「ただいまー」




「向日葵、おかえり」




「おねーちゃんおかえりー」



って言ったのは私の妹の夏美だ。



「夏美、ただいま。」




こう言ってすぐ部屋に戻った。




「いつもばかばっかやって何も考えてなさそうな恵太にもあんな立派な夢があったんだあ」



なんて独り言を呟く。




私にはなにもやりたいことはない。



でもね、この時思ったんだ。



私も将来中学教師になればいいんだと。




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