全てがキミだった
「恵太ー急にどうしたの?」
もしかして告白?なーんてあり得もしないことを考えてるバカな私がいる。
「別に用はないんだけどちょっと話したいなって思ってさ!」
「そうなんだあ」
「おう!向日葵、俺お前に俺の夢の話したじゃん?んでさ、高校卒業したら俺たち当分会えなくなっちゃうからお前にこれ持っててもらいたくて。」
っていって私に差し出されたのがリストバンドだった。
「え、これ…恵太がずっと着けてたものじゃん。こんな大切なもの私が持ってていいの?」
「うん!お前に持っててほしいんだ。」
「なんで?」
「だって何年後かに俺たちがまた会ったとき向日葵だったら大切にとっておいてくれそうじゃん!」
「そっか!わかった。じゃあ私ちゃんと持ってるね!!」