【短編】コクレン部。-あたしの恋の練習台-
◇気になるッ!?
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あたしが“コクレン部”に入ったという話は、次の日の放課後には学校全体に広まってしまった。
というか、高瀬先輩・・・・部長が、校内中を触れ回って宣伝活動をしたからだ。
まったく、余計なことを。
部長が『部室』と言い張る校庭の隅っこのプレハブ小屋は、あたしが教室の掃除を終えて行くと、珍しいもの見たさの生徒たちが人だかりを作っていて。
ただ入るだけなのに「おぉ!」なんて妙に感心されてしまい。
あろうことか、拍手までいただいてしまった。
「ちょっと先輩!表のアレはなんなんですか!拍手されちゃいましたよっ!」
プレハブ小屋の扉を閉めると、あたしは先に来ていた先輩にツカツカと詰め寄った。
ホントにもう、なんてことをしてくれちゃったの!!
「聞こえてたよ〜。てか、このままだと部として認めてもらえないんだよ。これも宣伝じゃんカ♪」
「“じゃんカ♪”て先輩、アンタねぇ・・・・」
今日1日ぶんの怒りでフルフルと握った拳が震える。