キミは俺をわかってない。


―――今日も雅は突然だった。


PM 8:00

家でお風呂上から上がった私は、アイスを食べながらソファーでゴロゴロしていた時。


不意にピンポーンと玄関のチャイムが鳴り、ドアを開けると雅が立っていた。


雅だとわかっていたら居留守したのに。


確認しなかった私が悪い。


雅は「ぱ~てぃ~やーッ!!」と意味不明に叫び、私の腕を掴む。


ぐぃん、と私な腕を引っ張り家から出すとそのまま車まで連れていかれる。


あまりの急なことに私の頭は思考停止。


何も考えられない私はひたすら「え?え?」と呟いていたような気がする。


車に乗り込んだ雅の「れっつごぉ~ッ!!」という声と共に車は出された。


―――そして今にいたる。


私は意味不明な雅によって初めてパーティーへ参加することになったのだ。


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