蜜柑寮より愛を込めて
柚実がキャベツの千切りをしようとした時…。
『ただいま。』
柚実の後ろから声がした。
(!??…か…帰ってきちゃったー。)
柚実はくるりと後ろを振り返った。
「ご、ごめんなさい!!実はまだ―――…。」
しかし、そこには、優雅そうなお嬢様がいるという柚実の想像とはかけ離れた景色が広がっていた。
「!??」
柚実の顔がみるみる青くなっていく。
またしても、男がいたのだ。
さっきの男2人に加えて今度は3人。
1人は、スポーツマンっぽい短髪の美男子。
それから、まるで女の子のようなかわいらしい顔をした美男子。
そして、眼鏡がよく似合う知的な美男子…。
(…どう…なってんの??)
柚実は、目をまん丸にしたまま男5人を見ていた。