君に恋することⅠ-未来-
それは10分休みだった。




剛から珍しく呼ばれ、
俺たちは空き教室へと入った。





「どうしたんだよ?」
「鈴夏から聞いてねぇの?」
「なにを?」
「…お前等別れてねぇよな?」
「あぁ」





別れて…ねぇよな?
俺等…まだ付き合ってるよな?






「鈴夏には口止めされてた」
「…なにを」




怖かった…。
胸の底から湧き上がる不安…。






「鈴夏…襲われてた」
「…は?」





襲われてた…ってなんだよ?



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