「私は入隊したい」

「ほらトシ。そう言ってるだろ」

「だっだが」

「いいではないか。よし、許可しよう」

「こっ近藤さん」

「・・・すまない」

「いやいいんだ。俺達も入隊者が居てくれるととてもうれしいよ。

 ところで君の名前はなんていうんだ?」

「桜だ」

「桜殿か。いい名だな」

近藤さんは私の名前を「あぁ。いい名だ」と何度も呟いていたが土方は

「ふん。桜だかなんだかしらねーが。

 お前はあやしすぎんだよ」

「こっこらトシ!おなごにお前と言うな」

「近藤さん。ちゃんと考えてみてくれよ」

「いいじゃないか。俺は桜殿を歓迎する!」

「・・・ありがとう」

「っくそ・・・近藤さんは人が良すぎる」

土方はそういうと部屋から出て行った。

「悪いな。トシもいい奴なんだが口下手で」

「いや気にしてない」

近藤さんは私の頭をなで私に隊服をくれた。

「君は女の子だから1人部屋を使ってもいいよ」

「・・・すまない」

近藤さんはいい人なんだなと思った。

見ず知らずの私を快く迎えてくれた。

だけど。

それがあなたのミスだ。

これからどうなること知らないあなたの過ち。






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