喫茶店
それから担任からの指導があり
憂鬱なまま夏休みが始まった。
心配して梨香は遊びに行こうといってくれたけど
バイトがあるから断った。
あたしはまだあの思い出の喫茶店で働いている。
前に進めてないのはあたしだけか…
「おはようございまーす」
「あ。おはよう、菜緒ちゃん!」
この人は店長の長谷川さん。
すごく優しくてなんか”お父さん”って雰囲気の人。
「今日から夏休みだよね?バイト午前中にしてもらってもいい?」
「あ、はい」
「ありがとう。じゃあ今日もよろしく」
「はい!」