恋花
「行ってきまーす!!」

「行ってらっしゃーい!!
 気をつけてね~」

わたしの名前は花園優奈(はなぞのゆな)
中学校2年生。

「優ー奈ー♪♪
 おっはよ~ん!!」

「あ~!!
 奈央ちゃん!!
 おはよ~」

服装もあまり派手じゃなく
特に目立つような仔でもないんだ。
でも...
いつもニコニコ笑ってて
自分で言うのもなんなんだけど
すごく明るい女の子。

「あっ!!
 優奈好きな人でもできたんでしょ~」

「えぇっ!!何で??」

「だって~これ!!」

そう言って奈央はあたしの髪の毛を指指した。

「髪の毛がどうかした??」

「ちょっと巻いてんじゃ~ん
 あたしが気づかないとでも思った~??」

えっ!!
髪の毛!?

「髪の毛巻いてなんかないよ!!
 寝癖だよ~(笑)」

「な~んだ
 つまんないの~」

この日もいつもと変わらず
ただ平凡に過ぎていくはずだった...。

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