二人だけの秘密

2日目

ブーン
ブーン・・・


携帯のアラームで目覚める。

7時。


出発時刻は8時半。
8時頃に朝食をとって出発する予定。



私はボ~ッとした頭をさっぱりさせる為に
シャワーを浴びた。


浴びながら昨日の事を思い出していた。

澤辺さんとこんな風に色々話して
仲良く?なれるなんて思ってもみなかったなぁ。

普通に楽しかったし・・・。


今日で終わりかぁ。。。
なんかさびしい。


仕事で来てるのに
不謹慎だよね。


澤辺さんと色々話しているうちに
本当に楽しいなぁって思えるようになっていた。


身支度をしながら頭を
仕事モードに切り替える。

今日の得意先での作業の段取りを
頭の中でシミュレーションする。
しっかり今日覚えて
次に活かせるようにしなければならない。


今回の同行は特別なはからいだもんね。



私は待ち合わせより少し早くフロントに向かった。
ロビーで朝食をとる。


澤辺さんまだかな。
そんな事を考えながら時間は過ぎていく。


「おはよう」
澤辺さんがホテルに入って来た。


「おはようございます。澤辺さん?」


「朝食済ませて散歩行ってたのよ。
商店街抜けたところに足湯あったよ。」


「そうだったんですか。
まだ寝てるのかなとか思ったりもしてて・・・」



「なんかもったいないね。
せっかくこんな観光地に来て仕事ってさ。」
澤辺さんは笑いながら言った。


私は何気に
「本当ですよね。
もう一泊して観光して帰りたい気分ですね」


そう言うと

「いいね。その案」
澤辺さんは本気か冗談かわからないけど・・・

そう答えた。






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