二人だけの秘密
松木さんオススメの定食屋さん。
海鮮丼を注文してくれた。


松木さんは
「本当に一泊して行ったら?
上司には僕からもうまく言ってあげるよ」
と言ってくれた。


私はOKだけど・・・
澤辺さんはどうなんだろう。


私は
「そうですね・・・そうしたいところなんですけど・・・」
と言って澤辺さんを見た。


澤辺さんは
少しうーん・・・
と考えた表情をしていた。


言っても
本社のプロジェクトチームの人だし。
毎日忙しいわけだし。
きっとここの現場が終わっても次から次へと出張あるわけだし。

困らせてはいけない。



すると澤辺さんが口を開いた。
「実は午後からの予定ほぼ目途は立ってるんですよ。

まぁ私もトラブルのことなど考えてもしかしたら
と思って予備日として翌日も考えてたので・・・。

安藤さんどうする?

せっかくだし観光して帰る?
松木さんもおっしゃってくださってるし。」


まじっすか!?


「はい!じゃあ決まりね~。
僕は今日中に帰らないといけないから・・・。
夕方まではお供できるし、
午後からの予定は早く終わらせて観光しましょう」
と松木さんが言ってくれた。


私はなんかウキウキわくわくしていて
きっと顔は綻んでいたと思う。


すると俄然元気が出てきた。

午後からの予定は頑張って早く終わらせて
観光だ~!




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